ひどかった。

フェイスオフ　…刑事と犯罪者の顔が入れ替わる話。
　１０年くらい前に見た時はスゴく面白かった。その印象を持ったまま改めて見てみたら酷かった…。テンポが悪いのは分かってたけど、それに加えて脚本の過不足が多くてそこもストレス。
　でもキャラ付けとラスト付近のテンポは良かった。多分昔見て面白いと感じてたのはその辺りだと思う。トラボルタとニコラス･ケイジ自体のキャラが良いのもあるけど、顔が入れ替わっても誰なのか分かるように、癖付けがしっかりなされてるのが良かった。
　トラボルタとニコラス･ケイジが好きならオススメ。


フォーリングダウン　…神経質なオッサンが渋滞にキレて、徒歩で家に帰る途中徐々に犯罪を巻き起こす話。
　１０年くらい前に見た時はスゴく面白かった。今見てもそこそこ面白かった。演出が「ストレス」と「悲しみ」に重きを置かれてる。主人公の側を描く場合はそれで納得。ただ刑事側の方もストレスの演出が強くて、そこは疑問。「ストレスはあるが、皆それでも耐えて何とかやってる」というメッセージを刑事に込めるなら、ラストにストレスの元（上司や同僚）に一発食らわせるのは要らない。食らわせるなら食らわせるで、そこからストレスの原因が解決されないと意味が無い。
　一方主人公（サラリーマン）の方ではその演出がハマっていて、社会や生活に不満を感じてるならつい共感してしまう部分もある。人としてはちょっとやり過ぎ…とは思うけど、フィクションなんだからそれくらいやらないとね。
　生活に疲れてるならオススメ。